介護をしていた75歳の男性が死亡し、85歳の被介護女性が孤独死

2017年10月28日

下関の住宅
老老介護の末、孤立死 認知症女性と介護男性

毎日新聞2017年8月25日 08時30分(最終更新 8月25日 09時30分)

下関市の介護の末の孤独死

高齢者2人が亡くなっていた住宅に入る捜査員=山口県下関市彦島江の浦町街で2017年8月23日午後2時37分、佐藤緑平撮影

支援断った85歳、生活支えた75歳

 山口県下関市彦島江の浦町の住宅で23日、認知症の女性(85)と、介護していた男性(75)が死亡しているのが見つかった。関係者によると、男性が先に死亡し、残された女性が生活できなくなり死亡したとみられる。2人暮らしで、近所付き合いはほとんどなく、介護サービスも断っていたという。

 下関市・彦島地域包括支援センターなどによると、23日にセンター職員と民生委員が様子を見るため訪問したところ、寝室のベッドに死後数日から数週間が過ぎた男性の遺体があり、そばの床で女性が倒れて亡くなっていた。玄関は無施錠で、テレビはついたまま。遺体に目立った外傷はなく山口県警下関署が死因を調べているが、女性はやせており餓死した可能性もある。7月末にセンター職員が訪問した際は2人とも元気だったという。

 民生委員や近くの住民によると、女性は夫を約20年前に亡くした後、男性と知り合い同居を始めた。女性が受けていた遺族年金などで生活していたが結婚すると年金が入らなくなるため婚姻届を出していなかったらしい。

 現場はJR下関駅の南約2キロの住宅街。近所付き合いはほとんどなく時々、男性が自転車で弁当などを買いに出たり、女性を病院へ連れていったりする姿が見られ、近所の女性は「仲は良かった」と話す。一方で民生委員は「男性は生活資金が足りないと話していた」という。時折、資金援助をしていたという男性の弟は「兄は我慢強く女性の認知症のことなど悩みを話さなかった」と振り返る。

 包括支援センターによると、女性にデイサービスを勧めたこともあるが「行きたくない」と断ったという。職員は「サービスを申請してもらえなければ、これ以上、ケアすることは難しい」と無念そうに語った。

 厚生労働省の2016年の調査では在宅介護のうち75歳以上の「老老介護」の割合は30%を超えている。【佐藤緑平】

引用元: 下関の住宅 老老介護の末、孤立死 認知症女性と介護男性(毎日新聞)

いくら何でも気がつくのが遅すぎると思いますね。周囲の人がもっと密接に連絡を持つようにして、2~3日連絡がなかったり、顔を見なかったら、おかしいと気がつくようでないといけないと思います。

・・・と思ったのですが、私が突然死んでも、一か月や二か月は誰も気がつかないかもしれません。自分も同じように死ぬのかな?